一般診療から育児相談までお気軽にご相談ください、
経験豊富な医師が対応させていただきます。
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受診の際は以下をご用意ください。
母子手帳
健康保険証
こども医療証 乳幼児医療証
お薬手帳(お持ちの方)
*今まで健康であったお子さんに急にあらわれた症状をいいます。小児では熱があることが多いので、「一番気になる症状」で熱を選んだ後にも、その他の急性の症状を確認しています。
以前から感染症法で37.5℃を基準とされていましたが、新型コロナウイルスの流行で基準が37.5℃とされることが一般的になりました。当院でも37.5℃を超えている場合には第2入口から案内される個室AからDで診察することにしています。
熱の原因は実は多いのですが、小児の発熱の原因の多くは感染症で、とくに集団生活をしているとウイルス性上気道炎の頻度が高くなります。逆に言うと、咳・鼻汁などの症状を伴わない発熱の場合には、胃腸炎や尿路感染症など上気道以外の感染症の可能性を考えますし、熱が長引く場合には感染症以外の病気を考える必要があります。年齢によっても熱の原因の頻度は変わるので、熱以外の症状と経過から必要な検査(院内でできる血液検査や尿検査、レントゲン検査、エコー検査に加えて院外の検査機関に依頼する検査)を選びます。熱の割に元気が良く機嫌も悪くない、熱が下がった時には哺乳や食事が可能で尿の間隔が空きすぎていないなどもウイルス感染を疑う症状になります。熱の変化を記録する用紙もあるので活用してください。
皮膚からの盛り上がりがない赤いブツブツ(紅斑)と盛り上がりのあるブツブツ(水疱や膨疹)に大きく分かれます。どこから出始めてどう広がったのか、熱があるのかないのか、痒みがあるのかないのか、などで原因を考えて必要な検査を行います。熱が続いている場合にはBCG接種部位が赤くなっていないかどうかを確認します。赤いブツブツは皮膚を強く押さえると赤みが消えることが多いですが、消えない場合は点状出血の可能性があり、血を止める働きについて調べる必要があります。アトピー性皮膚炎があると、ブツブツの評価が難しい場合があり日頃のスキンケアは大切です。
水のようにさらさらして無色透明なタイプ、ネバネバだが透明または不透明なタイプ、ネバネバで黄緑色のタイプ、大きく分けられます。ネバネバで黄緑色の鼻汁が続くと副鼻腔炎が心配になりますが、3歳くらいまでは副鼻腔が完成しておらず、副鼻腔炎になることは珍しいです。黄緑色の鼻汁が持続して鼻がかめない場合には鼻汁の吸引が重要です。オリーブ管での吸引が一般的ですが細長いシリコン製の軟かい吸引管で、負担が少なく奥のほうの鼻汁も吸引できるよう準備しております。鼻がかめない年齢で、家庭の吸引では不十分と思われる場合には、のどの奥に流れ込んだネバネバの鼻汁は、痰がらみの咳や中耳炎の原因にもなるので吸引だけでも受診をお勧めします。
痰を伴う咳(ゴホンゴホン、ゼロゼロ)と痰を伴わない咳(コンコン、ケンケン)に大きく分類され、痰を伴わない咳の一部に、声がかすれてイヌやオットセイの鳴き声のような咳(クループに特徴的)と、発作性またはけいれん性と表現される咳(百日咳に特徴的)に分類されます。それぞれ発熱を伴うかどうか、日中に多いのか夜間に多いのか、などを確認し、必要に応じて血液検査やレントゲン検査を行い原因を探ります。
息を吸う時のゼイゼイと息を吐く時のゼイゼイ(ヒューヒュー)に大きく分かれます。生まれて間もなくから見られる息を吸う時のゼイゼイもありますが、多いのはRSウイルスなどの感染症に伴う喘鳴です。程度が強い場合には、肋骨と肋骨の間やのどの下が呼吸のたびにベコベコへこむ陥没呼吸という状態になります。突然始まる場合には気道異物の可能性もあります。血液の酸素飽和度の測定が重症度の判定には重要で、当院では新生児でも正確な測定が可能な機器を備えています。
おなかが痛いという訴えで、発熱と下痢を伴えば感染性胃腸炎(多くはウイルス性)のことが多いです。また発熱も下痢も伴わない場合に多いのは便秘になります。その日に排便があっても浣腸をして腹痛がよくなることも多いです。ただし乳児では腹痛を訴えることができず不機嫌で、オムツを外して診察して足の付け根(そけい部)の膨らみからそけいヘルニアと診断ができたり、男児の陰嚢の腫れが確認できることがあります。便に血液が混じっている場合、おなかが張っている場合、触るとおなかの筋肉に力が入る場合には、手術などが必要な可能性があり、エコー検査が必要になります。
胃や腸に原因がある場合とそれ以外に原因がある場合があります。感染性胃腸炎(ウイルス性が多い)の最初の症状が嘔吐で、熱や下痢が後から現れることは多いです。1か月前後のお子さんが哺乳のたびに嘔吐する場合には感染性胃腸炎ではなく肥厚性幽門狭窄症という病気の可能性があるので早めに相談してください。初めて卵や牛乳を食べたときに嘔吐することがあり、食物アレルギーが原因と考えられます。かゆみがつよいじんましんを伴えば診断しやすいですが、そうでない場合には同じような症状を繰り返して診断ができることもあります。食中毒では同じ食事をした大人にも症状が出ることがあり、食べたものを確認することは重要な情報です。体質的に嘔吐しやすい子がいるのも知られていて、同じような症状が以前にもあったかどうか確認することは大切です。咳き込みが強い場合に嘔吐することも知られているので、嘔吐以外の症状や嘔吐するときの様子なども参考になります。
液体状のいわゆる「水様下痢」だけでなく、元気なときの便と比べて水分が多く軟かい便を含みます。便の回数が多いことでも判断します。小児の急性の下痢の大部分は感染性胃腸炎(ウイルス性または細菌性)で、発熱と嘔吐を伴うことが多いです。ご家族で同じ症状がある場合には食中毒の疑いがあり、食事の内容について詳しく確認させていただきます。特定の食事と関連する下痢の場合には食物アレルギーの可能性があります。
小児では頭に原因がある頭痛よりも、発熱・鼻汁・咳などと一緒にあらわれることが多いです。熱がある場合でも、「痛みが強くなっておへそが見れない」という症状を伴うときには髄膜炎を考える必要がありますし、「なんとなく反応がいつもより悪い」という場合には脳炎を考える必要があります。年長児では副鼻腔炎が頭痛(とくに前の方が痛い)の原因になり、鼻汁(とくにネバネバの黄緑色の鼻汁)がある場合に考えます。熱がない場合は小児でも片頭痛があります。急に起こった「ズキズキする」頭痛で、吐くこともあります。数時間から数日(長くても3日以内)で回復するかどうかが診断に重要です。
小児では急性の症状が多いので、大人よりも短い経過で「慢性」としております。
「熱が続く」という場合にも午前中は37℃台前半になり午後から夕方にかけて38℃を超えるということも、ウイルス感染では多く見られます。「朝熱が下がったから半日登園した」という日があると別のウイルスをもらって長引くことがあります。熱の変化や熱以外の症状が診断に重要で、問診時に詳しく確認しています。朝の熱が下がらない状態が続くときには3日目ころからBCG接種部位の赤みを確認します。長引く熱の時には首の腫れ(リンパ節の腫れ)を伴うことがあります。院内でできる検査だけでなく、検査会社に依頼する血液検査も追加しますが、5日から7日くらいを超えてくると、本人もぐったりしてくるので入院できる施設で原因を探してもらうことが多いです。
小児の慢性の発疹で最も多いのはアトピー性皮膚炎です。乳児では頭や顔のかゆみを伴う湿疹が、良くなったり悪くなったりしながらも2か月以上続けば診断可能です。顔だけにみられるときには乳児脂漏性湿疹との区別が難しいです。ご家族のアトピー素因(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎)の確認が重要です。学童で足にブツブツがみられる場合には血管の炎症が原因のことがあり、腹痛や関節痛を伴うことがあります。
赤ちゃんは汗っかきです。汗が目詰まりを起こして炎症をおこしている状態があせもです。着替えをこまめにしたり気をつけていても起こってしまいます。紙おむつのギャザー部にみられることも多いです。ひどくなった場合には掻きむしってしまうので、短期間でもお薬を使うことで快適に過ごせる期間が長くなります。
水のようにさらさらして透明なタイプは大人と同じでアレルギー性鼻炎が考えられます。ご本人やご家族に気管支喘息やアトピー性皮膚炎がある場合が多く、くしゃみも出やすいです。一年通じて症状がある場合と季節性の場合があります。4歳以上でネバネバの鼻汁が続いている場合には副鼻腔炎を考えます。片側だけの場合には豆などの異物が原因になっていることがあります。
長引く咳の原因として多いのは気管支喘息です。ご本人やご家族にアトピー性皮膚炎や食物アレルギーがある場合が多いです。ゼイゼイ(喘鳴)は息を吐く時にみられます。息を吸う時の慢性のゼイゼイでは喉頭軟化症が有名で、赤ちゃんのときから症状を認めることが多いです。程度が軽い場合にはかぜをひいたときにだけ症状があらわれることがあります。
排便回数だけでなく固い便が原因の排便時のさまざまな症状(排便時の痛み、肛門の傷からの出血)が参考になります。排便時痛が出現してしまうと、排便を我慢することで余計に便が固くなりますます出にくくなる、という悪循環が知られています。排便習慣の確立は集団生活を行う上で重要ですので、早寝早起きなどの生活習慣で改善しない場合にはお薬で調整することも必要でしょう。当然お薬の効きが悪い場合には別の原因も考えて小児外科に検査してもらうこともあります。
腸が大きくなっている場合と肝臓や腎臓など他の臓器が大きくなっている場合があります。便秘でお腹が張っている場合は浣腸で便とガスを出すことで改善しますが、それ以外の場合には大きな病院での検査が必要になることが多いです。「いつから」というのは分かりにくいでしょうから気付いたら早めの受診をお勧めします。
頭痛と頭痛の間に全く痛くない時間があるかどうかが重要です。脳腫瘍など頭の中に原因がある場合は朝の頭痛と嘔吐があります。小学生以上で朝は痛いが昼過ぎには良くなるという場合でも、一度は脳神経外科での検査をお勧めします。画像検査で異常がない場合は大人と同じように片頭痛かそれ以外かとなりますが、片頭痛が3日以上続くことは稀なので、生活習慣の見直し(早寝早起き、テレビやゲームの時間制限)などが重要になります。
悩むより貧血があるのかないのか確認するのが早いです。貧血がある場合は鉄欠乏かそうでないのかを確認します。貧血がないけど朝の顔色が悪く、立ちくらみや乗り物酔いなどの症状がある場合には起立性調節障害が疑われます。生活習慣の見直し(早寝早起き、テレビやゲームの時間制限)などが重要になります。
当院では指先(または耳たぶ)からの少量(10μl=1mlの1/100)の血液で結果を確認できる検査機器を備えております。多くの場合、お母さんに抱っこしてもらった状態で採血できます。
白血球数およびその分画(白血球の分類ごとの割合)
赤血球数、ヘモグロビン
血小板数
CRP
血糖
ケトン体
それぞれ異常な検査値がみられた場合には通常の血管からの血液検査を追加させていただくことがあります。また外部の検査会社に検査をお願いする場合には血管からの血液検査が必要になりますのでご了承ください。
白血球は、好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球などをまとめて表現する用語です。「白血球が多い」だけでは情報としては不十分で、好中球が多いのか、リンパ球が多いのかで感染症の原因微生物の目安を付けることが可能です。
血液中の酸素を運搬する役割を担っているのが赤血球とその中にあるヘモグロビンというタンパク質です。赤血球はヘモグロビンを詰めた袋と考えてもらえればいいです。ヘモグロビンは主にタンパク質ですが鉄を材料として含みます。赤血球の数だけでなく大きさも確認でき、小児の代表的な貧血である鉄欠乏性貧血では、材料の鉄がないためヘモグロビンが不足し、一つ一つの赤血球が小さくなります。
血液を固める成分が血小板になります。細菌感染症では通常よりも多くなる傾向がありますが、ウイルス感染症では通常よりも減ることがあります。手足に点状出血などの皮下出血がみられる場合にはまず確認して、血小板の数に異常がない場合には詳しい検査が必要になります。
「炎症反応」と説明されることが多く、熱の原因の病原体が、細菌かウイルスかの区別に用いられています。しかしながら話はそう単純ではなくて、一部のウイルス感染症(とくにアデノウイルス)では高くなることが知られています。白血球数や分画と組み合わせて判断します。
夕食を抜いて眠ってしまった2-3歳のお子さんが翌日機嫌が悪かったり、何となくぼんやりしていたりした場合には確認が必要です。胃腸炎の場合にも、糖分をしっかり摂れているかの目安のため確認することがあります。
からだは一般的に糖分を栄養として用いますが、糖分が足りなくなると脂肪を利用します。「ケトン体ダイエット」で知られている用語ですが、脂肪を利用し始めると血液中に溜まってくるのがケトン体です。点滴が必要かどうか判断する目安として尿のケトン体を確認することが多いですが、少量の血液で検査可能です。
成人ではインフルエンザの診断で使用されることが多いですが、感染症が多い小児では多くのウイルスまたは細菌の抗原迅速検査が実施できます。新型コロナウイルスについても抗原検査が可能ですので、集団生活をしている場合には確認することができます。
インフルエンザ
新型コロナウイルス
RSウイルス
ヒトメタニューモウイルス
アデノウイルス
ノロウイルス・ロタウイルス
マイコプラズマ
溶連菌
熱があって咳や鼻汁がない場合には尿路感染症の可能性があり、尿の白血球数を確認するために尿検査を行います。乳児や幼児では採尿パックで尿を集めて検査します。赤いおしっこが出てときには尿の赤血球を、顔や足が腫れた(浮腫んだ)ときにも尿のタンパクを確認するために検査をを行います。
咳があり熱が続いている場合とお腹が痛い場合に検査することが多いです。デジタル処理ができる装置を用いて、レントゲンを照射する範囲も限定することで被曝量を軽減しております。レントゲン室もお子さんが怖がらないように可愛く装飾しています。
お腹が痛くて血便がある場合に、腸重積の診断のための検査を行うことがあります。腸重積ではなく胃腸炎であった場合にも、腸管の中で腸液の流れが悪い様子が観察できます。尿路感染症が疑われる場合には、尿の流れが妨げられていないかどうか確認します。
診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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14:00-18:00 | ● | ● | × | ● | ● | × | × |
受付は、診察時間の30分前までです
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